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脂肪由来間葉系幹細胞治療という治療法を聞いたことがありますか?

これは、間葉系幹細胞を注射することにより、症状を改善していく治療法です。

脂肪由来間葉系幹細胞治療は、間葉系幹細胞治療の一種で、再生医療及び先進医療の一種です。

弊社団法人に寄せられた患者様の口コミは、第Ⅱ種再生医療提供計画等提供許可取得済のクリニックで自費診療として治療を受けた方々のものです。

ただ、間葉系幹細胞治療は、まだ保険適用にはなっていない治療法も中にはあります。軟骨細胞シートによる軟骨損傷の治療などは、保険適用が認められています。

この治療法で治療できる怪我や病気は、幅広くあります。

今回は、この治療法で3つの疾患と病気を改善させた体験談について、掲載していきます。

体験談1ー変形性膝関節症

まずは、主に高齢者の膝に老化によって起こる、変形性膝関節症の体験談です。

変形性膝関節症は、年令を重ねるに連れ、50代から60代の女性に多く発症する疾患で、

朝起きた時の、最初の一歩でなんだか膝が変な感じ、違和感がある、膝がこわばって動かしづらいといったことが起こります。

最初は、なんとなく膝に鈍い痛みがあるような気がするけれど、散歩に行ったり、朝ごはんの支度をしているうちに、そんな違和感も収まってきます。違和感を感じるのは、朝の短い時間だけなので、特に気にせず過ごしていってしまう方が多いです。

しかし、そんな毎日を過ごすうちに、しだいに、正座をした時、階段の上り下りの際に、痛みを強く感じるようになり、次第に正座や階段上り下り、庭の手入れなどの時のしゃがみ込みが怖くなってきます。

この時点で、病院に行き、変形性膝関節症と診断を受けます。手術を受けて、人工膝関節置換術という人工関節にする方法なども勧められたが、人工膝関節置換術により、人工関節にすると、正座ができなくなったり、人工置換術は菌にも弱く、耐久年数の心配なども伝えられます。

そして、リハビリや、入院期間も3週間超えだったりと、今までの日常生活ができなくなる恐れもあり、なるべく手術はしない方向で、痛みをやり過ごすという選択肢を選ぶ方が多いです。

痛み止めや、ヒアルロン注射、湿布などで数年間はやり過ごすことができるのですが、家の中では松葉杖、外では車椅子という生活になり、次第に痛みもごまかせない状態になってきます。

  • 68歳女性
  • 病名:変形性膝関節症 
  • 症状:歩行時の痛み

60歳前半過ぎより、変形性膝関節症と診断され手術を勧められたが極力したくないということで数年間は、消炎鎮痛剤やヒアルロン酸注射で疼痛をコントロールしていた。徐々に歩行時の痛みが我慢できなくなり、手術を回避するために脂肪由来間葉系幹細胞治療をする。

治療内容

  • 2020年12月10日脂肪組織採取し約4週間かけて培養
  • <第一回目投与>2021年1月25日

間葉系幹細胞を静脈点滴にて全身投与・両膝局所注射施行。数日後には痛みも治療前NRSスケール*10であったものが0となり、歩行状態や速度に改善見られる。その後2週間経過するとNRSスケール*3となるが日常生活には支障はない。

  • <第二回目投与>2021年3月10日

前回と同様の内容で施行。NRSスケール*3〜4で経過し完全に痛みがなくなっている状態でない。

  • <第三回目投与>2021年6月8日

前回と同様の内容で施行。2回目施行後とは全く違う、両膝の軽快さを実感され、NRSスケール*も0〜3で過ごすことができている。

体験談2ー二次性変形性左膝関節炎

次の体験談は、二次性変形性左膝関節炎についての脂肪由来間葉系幹細胞治療の体験談です。

こちらは主に、若いときから、スポーツを続けてきた方々や、スポーツ選手に多い疾患です。

例えば、若い頃から、バスケットボール選手として活動してきた方。

大学生の時の練習時に、連続する急激な動きの蓄積で半月板を損傷。それ以降、怪我を直しては活動を繰り返してきていたが、膝周りの靭帯の損傷などの怪我を繰り返してきた等です。

社会人になっても、バスケットボールは趣味として続けており、スポーツドクターにかかりつつ、選手として活躍。しかし、40歳を過ぎたあたりから、練習後に膝に違和感を感じることが多くなってきました。次第に、歩きはじめのときや、階段の上り下りのときにも、痛みを感じるようになってきた。 といったように長い期間膝に負担をかけることで進行していきます。

  • 48歳男性
  • 病名:二次性変形性左膝関節炎
  • 既往歴:左膝前十字靭帯断裂、半月板部分断裂、内側側副靭帯損傷
  • 手術歴:22歳左膝半月板部分摘出
  • 症状:2021年1月頃より長時間歩行後の膝の違和感と軽度の痛み

2月頃、週2回の筋肉トレーニングや負荷をかけた直後より継続する痛みと膝の腫脹や熱感、歩行開始や階段昇降時の疼痛が改善しない。

治療内容

・2020年9月15日脂肪組織採取し約4週間かけて培養。

・<第一回目投与>2021年3月29日

間葉系幹細胞を静脈注射にて全身投与・両膝局所注射施行。局所の違和感や腫脹はあるもの、翌日にはNRSスケール*10であったものが3となり、徐々に1程度までなり、階段昇降時にしっかり膝に力が入るようになる。1ヶ月経過する頃にはスケール5と痛みがでてくるが日常生活には支障はない。

・<第二回目投与>2021年4月29日

前回と同様の内容で施行。翌日よりNRSスケール*1にて日常生活が過ごすことができる。

左膝の痛みや階段昇降時の痛みもなく、現在もNRSスケール*0〜1で現在に至っている。

体験談3ー境界型糖尿病

最後は、境界型糖尿病についての脂肪由来間葉系幹細胞治療の体験談です。

糖尿病というと、会社の健康診断で、HbA1cが6.5未満、空腹時血糖が110㎎/dl以上126㎎/dl未満

だった場合に、精密検査にて更に詳しく検査をして糖尿病か糖尿病予備群としての境界型糖尿病であ

ったかを診断されるというケースが大半です。

糖尿病予備群、あるいは糖尿病と診断されてしまう方々のライフスタイルは、多忙で運動や食事への

配慮ができなくなってくるとそのリスクが上がってきてしまいます。

会社と仕事の往復で、仕事も残業が多く、平日は夜遅くまで残業。ストレスから、お昼も夜もたくさん食べてしまう。休日には、平日の疲れもあり、土日両日とも、ゴロゴロして過ごしてしまう毎日。食事は、野菜が子供の時から苦手でどうしても、大好きな揚げ物やハンバーグ、それに合わせるご飯を多めに食べて、お腹いっぱいになるまで食べてしまいます。

体型は、20代後半から徐々に、お腹が目立つようになってきて、30代に入る頃には、すっかりメタ

ボ体型に。

そして、ストレスから、仕事の合間に喫煙をしている方が多く、食後の喫煙も大好きで欠かせない、

といった方も多いようです。

  • 47歳男性
  • 病名:境界型糖尿病
  • 既往歴:喫煙歴20年 煙草20本 /日 飲酒毎日
  • 症状:疲労感

40歳頃より男性更年期症状があり、友人より勧められ、アンチエイジング目的にて間葉系幹細胞治療をする。

治療内容

・2020年10月12日脂肪採取し約4週間かけて培養。

投与前のHbA1c 6.2.空腹時血糖値206mg /dl

・<第一回目>2020年11月17日

間葉系幹細胞を静脈注射にて全身投与施行する。投与後は大きな体調の変化は見られず。

・<第二回目>2020年12月15日

前回と同様の内容で施行。寝ても疲れが取れず、翌朝まで引きずっていたものがよく眠れるようになり、改善される。

・<第三回目>2021年2月4日

前回と同様の内容で施行。

多忙なため積極的な運動や食生活の改善はないものの、2021年3月の血液検査ではHb A1c6.1空腹時血糖83mg /dl、若干の血液データの改善及び、本人からも「めちゃめちゃ元気やで〜」との発言あり、男性更年期症状も改善され、かかりつけの歯科医でも歯茎が引き締まったと言われた。

膝の疾患と境界型糖尿病での脂肪由来間葉系幹細胞治療の体験談について、お伝えしました。

一見すると全く関係がない疾患にも、同じように、間葉系幹細胞を静脈注射や局所注射することで、改善することができるようです。

*NRS(Numerical Rating Scale)スケール

主観的な痛みの程度を数字で評価

全く痛みがなければ「0」今まで経験したことがない痛みや、治療前の痛みを「10」と評価

また「1〜3」は軽い痛み、「4〜6」は中等度の痛み、「7〜10」は強い痛み